1.2くらいから考える将棋ブログ

わかった気になるも、よくわからないことを考えていく?

やねうら王と将棋所で遊びながら評価値を鑑賞する

前回の将棋所で遊んだ際に残したメモである、評価関数を入れ替えることによる評価値の変化を観察してみる。
jotcut-jshakki.hatenablog.com
最も、課題局面は前回と同じであり大差のついた局面なので、評価関数違いが目に見えるかは不安なところである。
やねうら王、Apery系列は、評価関数に互換性があるため、Aperyチルドレン、やねうら王チルドレンの評価関数は入れ替えて使うことができる。
今回は、やねうらお氏の公開している28種の評価関数の181_0020Gと500_0000M、第4回将棋電王トーナメントでやねうらチルドレン最強と評された読み太の評価関数、第27回世界コンピュータ将棋選手権で優勝したやねうらチルドレンのelmoの評価関数を用い、前回の課題局面での評価値を見比べてみる。
将棋所の設定は次の通り
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評価関数:500_0000M
課題局面では8八角成からの展開で3200有利と表示し、読み筋先でのEval値は2880であった。
また、課題局面自体の評価は0と計算している。これは500_0000Mが駒得のみの計算基準に基づいているからだと考えられる。
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評価関数:181_0020G
課題局面では8八角成からの展開で3074有利と表示し、読み筋先でのEval値は-3006であった。
また、課題局面自体の評価は-58と計算している。
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評価関数:読み太_SDT4
課題局面では8八角成からの展開で2967有利と表示し、読み筋先でのEval値は2686であった。
また、課題局面自体の評価は48と計算している。
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評価関数:elmo_wcsc27
課題局面では8八角成からの展開で3627有利と表示し、読み筋先でのEval値は-3265であった。
また、課題局面自体の評価は154と計算している。
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500_0000Mに比べて、他の評価関数は読み筋先での局面の評価値との差が少ない気がする。
気が向いたらそれぞれの評価関数の設計思想とこれらの値を照らし合わせてみようと思う。


閑話
elmoの第27回世界コンピュータ将棋選手権での優勝おめでとうございます。正直Ponanza Chainerを二度も打ち破るとは思いませんでした。見立てが甘かったです。