dlshogiの導入を画像付きで説明してみた
※本記事は非開発者向けを意識した記事です。dlshogiを使って開発したいという方が見ても多分得られるものはないと思いますが、良ければ突っ込みいただけれると幸いです。
最近行われた電竜戦という大会で、チームdlshogiのGCTが優勝しました。DeepLearingベースの将棋エンジンとして初優勝おめでとうございます!
これを機にdlshogiを使ってみようという方も徐々に増えていくと思いますので、今回はWindowsユーザー向けに、dlshogiを動かすまでの手順を説明してみようと思います。
1. ダウンロードする
dlshogiはWindows向け実行ファイルがご厚意で公開されています。リンク先からダウンロードしましょう。
※他バージョンは以下のリンクから
Releases · TadaoYamaoka/DeepLearningShogi · GitHub
2. 展開する
ダウンロードしたファイルを展開しましょう。圧縮ファイルのままでは動きません。
3. 必要な外部ファイルを入手する。
※OnnxRuntime版を使う場合、以下は不要かもしれません。(未検証)
CUDA, cuDNN, TensorRT を入手します。
3-1 CUDA
先ほどダウンロードしたページに必要なバージョンのCUDAが記載されているので、リンク先からダウンロードしましょう。
(例えば、WCSOC2020版ならCUDA10.2、電竜戦バージョンならCUDA11.0です。)
3-2 cuDNN
CUDA同様、先ほどのReleaseページに必要なバージョンとリンクが記載されているので、リンク先からダウンロードしましょう。会員登録が必要です。
いろいろバージョンがあり迷いますが、ダウンロードしたCUDAのバージョンに対応するものを選びましょう。
(例えば、WCSOC2020版ならcuDNN7.6、電竜戦バージョンなら8.0です。)
3-3 TensorRT
CUDA同様、先ほどのReleaseページに必要なバージョンとリンクが記載されているので、リンク先からダウンロードしましょう。
いろいろバージョンがあり迷いますが、ダウンロードしたCUDAのバージョンに対応するものを選びましょう。
(例えば、WCSOC2020版なら7.0、電竜戦バージョンなら7.2.1です。)
例えば電竜戦版の場合最終的にダウンロードしたものはこんな感じ
4. 展開、インストールする
4-1 CUDAのインストール
ダウンロードしたcudaのexeファイルをダブルクリックして、出てきた画面を確認しながらインストール。
dlshogi以外に使わないよって場合は、とりあえず推奨設定でインストールすればいいと思います。少なくとも私のパソコンでは問題が発生していません。
インストール後は再起動を要求されます。インストールに成功すると、以下の様にCドライブにCUDAフォルダが生成されています。
4-2 cuDNNの移動
ダウンロードしたcuDNNを解凍すると、下画像右側の様にbin, inclide, libフォルダが現れますので、それらを先ほどインストールしたCUDAv11のフォルダの中に移動して上書きします。
4-3 TensorRTの解凍
ダウンロードしたcuDNNを解凍すると、TensorRTのフォルダが展開されるので、それを任意の場所に置きます。
どこに置くかは私もよくわからないです。とりあえずdlshogi以外では使わないので、CUDAの近くに置いています。(いい方法があったら教えてください。)
5. Pathを設定する
CUDAのbinとTensorRTのlibをPathに設定する。
システム環境変数だけでいいような気もするが、私のパソコンではユーザー環境変数も設定しないと動かなかった。
終わり
以上で設定は終わりです。私はこれで動きました。
画像付きで説明しようと頑張りましたが、予想以上に画像が増えて後半失速し説明が雑になった感じがあります。
こういうのこそ動画で説明があるといいのかもしれませんね。
参考