戦法名と起源主張って?追記1
居角左美濃や4五桂速攻なども、もともとあった戦法が、近年のソフト/ソフトの読み筋をベースに研究した人によって見直されたというのが実情ではないか。
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— 倉敷の棋人 (@kura_shogi) 2016年10月15日
突き詰めれば「プロが採用するに至る説得力」の問題であって、過去にあった「居飛車穴熊元祖論争」とも通底するところがあるかとは。
— BigHopeClasic (@BigHopeClasic) 2017年8月8日
「プロが採用するに至る説得力」を得る方法が、「ソフトの評価値」になりつつある時代です。「ソフトが生み出した新戦法」と「B級と思われていたがソフトで検証してみたら意外と有力な戦法」の区別は、曖昧になっていくのかもしれません。
— logimon (@logical0630) 2017年8月8日
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個人間での起源主張とは別に、今後はソフト発祥を主張する人たちとも戦法の起源主張を争わなければならない可能性もあると考えると、複雑な気分ではある。
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お二人の会話を拝読しました。考えさせられることが多かったので、そのことに関する感謝のリプになります。思い出したのは大木和博さんさんと田中寅彦九段の居飛車穴熊元祖訴訟のことでした。当時の大木さんのお気持ちに近いものがあるのかなと推察しました。
— BigHopeClasic (@BigHopeClasic) 2017年8月9日
居飛車穴熊元祖事件の裁判の判決文がネットにあったのですが、https://t.co/08UHcgsaAP 結局大木さんと田中九段の居飛車穴熊は「別物」であって、だから「両者とも元祖に相応しい」という判決を導き出したようです。本件も相同なのか否かが判断のポイントということでしょうか
— BigHopeClasic (@BigHopeClasic) 2017年8月9日
140字なので瑕疵なく説明できるかが難しいのですが、「同一手順ではなかった」という点が一つあった筈です。元々振り飛車穴熊が先に存在し、居飛車に応用した囲いですが……左辺、右辺の陣立てや右銀の位置、攻め等の狙いは駒の位置一つで大きく変わります。(続く
— はねじまP (@hanezimayoshimi) 2017年8月9日
そして、公式戦で多用し、道筋を示した田中九段と、指し始めた大木氏のそれはわずかに異なっていた……と記憶しています。双方に意義があり、どちらかを否定するものではない、という内容と認識しています。「プロで指し始めた」くらいに言えば、ここまで角は立たなかったと思いますが(続く)
— はねじまP (@hanezimayoshimi) 2017年8月9日
本件の場合、一番の根底にあるのは「藤井システム」です。居玉からの速攻、左美濃への対策、急戦への対策……全てに意味がある「システム」であり、藤井九段が開発者であることは周知されています。
— はねじまP (@hanezimayoshimi) 2017年8月9日
20年近く前ですが、様々な実戦や研究が為されていました。(続く)
当時、既に飛車を8筋(2筋)に戻す指し方は前例があって、それを含めてユキさんが研究、体系化をされていました。
— はねじまP (@hanezimayoshimi) 2017年8月9日
今回の問題は、ユキさんの研究はおろか過去の棋士の実戦すら無視して「ソフト流」であるかのような話が流れたことです。既に存在する手筋を「ソフト流」とするはおかしいと(続く)
ソフトは評価値に従って手を示すのみですから、それを観る人間が情報を発信します。そのときに、過去の前例を軽視したのではないか……といった印象です。
— はねじまP (@hanezimayoshimi) 2017年8月9日
ですから居飛穴とも微妙に異なり、「ソフトを観た人がネットを介して発信し、実情とは異なる話が拡散された」という流れですね。
何か権利がどう、というよりも「正しい情報が伝わってほしい」という気持ちです。
— はねじまP (@hanezimayoshimi) 2017年8月9日
ソフトに対する賛美のような流れも絡み、あまり快く思わない事柄なので。
……というのが、いちアマチュア将棋指しの私の意見です。
長くなり、失礼致しました。