将棋所と技巧改で遊びながら評価値を鑑賞する
jotcut-jshakki.hatenablog.com
この記事のメモに、探索深さを変えることで評価値に変化が出るのかという話がある。
こちらのアイデアについては、Mizarさんが探索深さ制限機能のある技巧というものを公開されており、今回はそちらを利用する。参考リンク:読みの深さを制限した技巧のレーティングby uuunuuun
方法としては、例の課題局面においてDepthを1から徐々に上げていき技巧の評価値の推移を見比べるというもの。Depthの低い段階では、8八角成と角を取れるが、それ以上先は読めないため、3000前後の評価値にはなかなかならないと予想した。
なお、技巧ではやねうら王のようなUSIコマンドによる現局面の評価値を出す方法がなかった(少なくとも私はわからなかった)ので、読み筋先の評価値のみ表示する。
結果
Depth1
8八角成以降がよめず、1300程しか有利ではないと計算した。
8八角成の局面で再度検討を行うと、成り込んだ馬が取り返されないためか、評価値は3000付近まで上昇している。(先手から見ているのでマイナスの値)
Depth2
深さ2以上になり、成り込んだ馬が相手の応手によって取り返されないことがわかったためか、評価値は3000付近まで上昇した。予想より早く3000代になってしまった。
Depth3以降は以下の通り
Depth3
Depth4
Depth5
今回は技巧Depth1とDepth2の評価値を見比べることで、将棋ソフトで提示される評価値が読み筋の先にある局面の評価関数での計算結果であると、間接的に説明できた。
まだ調べてないのでわからないが、やねうら王で深さ制限をかけられる場合(やねうら王miniで遊ぼうシリーズにあった気がする)、同様に低Depthでの評価値と、evalによる値を見比べて見たいと思う。
以上